畳の大きさ・サイズ
- 不動産広告等の畳数表記と坪表記・平米表記の換算がしたい方はこちら
畳の大きさ・サイズの種類は、畳業界の規格として2種(極少数は3種)です。
畳の大きさ・サイズを調べるにあたって
- 畳業界にある畳材料の規格はほとんどの場合、2種類です。
分類上は4種類に分けられますが、畳材料の仕入れがほぼ2種類ですのでお客様がご自宅の畳を調べるのであれば「本間(京間)」と「58間(江戸間)」だけで充分です。
我々畳店は仕入れた畳材料をお客様宅のお部屋に合わせて、カットして使います。
ですので、ご自宅の畳の規格をお知りになりたい場合は、ご自宅の畳を計測してそれより大きい規格をお調べ下さい。
- お部屋に敷かれている畳は一枚一枚大きさが違います。特に敷いている方向が違う畳は大きさの違いが大きい場合がありますのでご注意下さい。
- お部屋に掘りごたつがある場合は、掘りごたつの位置によって、それぞれの畳の大きさが顕著に違う場合がありますのでご注意下さい。
- 畳新調に伴う「畳の採寸(サイズを測る)」はお部屋全体のサイズを測ります。また畳の枠のゆがみがありますので、必ず畳店による採寸が必要です。
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畳の大きさ・サイズ・規格
具体的な畳の大きさ・サイズです。
畳に使う長さを示す単位
- 畳業界は未だに「尺貫法」を使っています。
- 尺貫法の単位は
- 1尺=30.3センチ
- 1寸=ほぼ3センチ
- 1分=ほぼ3ミリ
- 1厘=0.3ミリ
- です。
- 尺貫法では感覚的に分かりにくいと思いますので、「メートル表記」と合わせて表示します。
- 畳数当たりの坪換算、㎡換算の表も掲載していますが、8畳間までです。
- それ以上の畳数の方は足し引きをして換算して下さい。(12畳間の時は6畳+6畳)
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58間(江戸間)
- ■ 58間(江戸間)
- ■ 88センチ×176センチ
- ■ 5尺8寸×2尺9寸
- 1畳当たりの平米 1.55㎡
- 1畳当たりの坪数 0.47坪
- ■ 畳店の仕入れにも使われる代表的な規格です。
- ■ 関東地方で普及している畳の大きさです。
㎡数 | 坪数 | 縦×横 | |
1畳 | 1.55㎡ | 0.47坪 | 88㎝×176㎝ |
3畳 | 4.64㎡ | 1.41坪 | 176㎝×264㎝ |
4.5畳間 | 6.97㎡ | 2.11坪 | 264㎝×264㎝ |
6畳間 | 9.29㎡ | 2.82坪 | 264㎝×352㎝ |
8畳 | 12.39㎡ | 3.75坪 | 352㎝×352㎝ |
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本間(京間)
- ■ 本間(京間)
- ■ 95.5センチ×191センチ
- ■ 6尺3寸×3尺1寸5分
- 1畳当たりの平米 1.83㎡
- 1畳当たりの坪数 0.55坪
- ■ 畳店の仕入れにも使われる代表的な規格です。
- ■ 主に、関西で普及している畳の大きさです。
㎡数 | 坪数 | 縦×横 | |
1畳 | 1.83㎡ | 0.55坪 | 95.5㎝×191㎝ |
畳 | 5.46㎡ | 1.66坪 | 191㎝×286.5㎝ |
4.5畳間 | 8.21㎡ | 2.49坪 | 286.5㎝×286.5㎝ |
6畳間 | 10.94㎡ | 3.14坪 | 286.5㎝×382㎝ |
8畳 | 14.59㎡ | 4.42坪 | 382㎝×382㎝ |
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中京間
- ■ 中京間
- ■ 91センチ×182センチ
- ■ 6尺×3尺
- 1畳当たりの平米 1.66㎡
- 1畳当たりの坪数 0.50坪
- 畳店の仕入れ規格に関係が無いので、
- あまり気にする必要は無い分類です。
㎡数 | 坪数 | 縦×横 | |
1畳 | 1.66㎡ | 0.50坪 | 91㎝×182㎝ |
3畳 | 4.97㎡ | 1.51坪 | 182㎝×273㎝ |
4.5畳間 | 7.45㎡ | 2.26坪 | 273㎝×273㎝ |
6畳間 | 9.94㎡ | 3.11坪 | 273㎝×364㎝ |
8畳 | 13.25㎡ | 4.02坪 | 364㎝×364㎝ |
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団地間
- ■ 団地間
- ■ 85センチ×170センチ
- 1畳当たりの平米 1.4㎡
- 1畳当たりの坪数 0.44坪
- 畳店の仕入れ規格に関係が無いので、
- あまり気にする必要は無い分類です。
㎡数 | 坪数 | 縦×横 | |
1畳 | 1.4㎡ | 0.44坪 | 85㎝×170㎝ |
3畳 | 4.34㎡ | 1.31坪 | 170㎝×255㎝ |
4.5畳間 | 6.5㎡ | 1.97坪 | 255㎝×255㎝ |
6畳間 | 8.67㎡ | 2.63坪 | 255㎝×340㎝ |
8畳 | 11.56㎡ | 3.5坪 | 340㎝×340㎝ |
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不動産における畳数表示について
不動産物件の広告等の「6畳」などの畳数表示は実際どうなっているのか?
畳数表示のルール
- 畳数での表示は各地域の「不動産公正取引協議会」によって定められています。
以下、「不動産の表示に関する公正競争規約」より抜粋、
- 第5章 表示基準
- 第1節 物件の内容・取引条件等に係る表示基準
- (物件の内容・取引条件等に係る表示基準)
- 第11条 規約第15条(物件の内容・取引条件等の表示基準)各号に規定する事項について表示するときは、次の各号に定めるところにより表示する。
- (16) 住宅の居室等の広さを畳数で表示する場合においては、畳1枚当たりの広さは1.62平方メートル(各室の壁心面積を畳数で除した数値)以上の広さがあるという意味で用いること。
- ただし、新築住宅以外の住宅であって、1畳当たりの面積が1.62平方メートルに満たないものについては、その旨及び畳1枚当たりの広さを明示して表示することができる。
- と言う事です。
ややこしい書き方をしていますが、用は
「不動産広告でお部屋のサイズを6畳間など畳数表示する時は、1畳当たりの大きさが1.62㎡以上でないといけませんよ」と書いています。
1畳当たりが1.62㎡以上の場合と書いてあるので、「6畳間」と書いてある時は最低、9.72㎡以上はあると言う事です。
1畳が1.62㎡を下回る場合は、「1畳を○○㎡として6畳間」と言うように明記する必要があるようです。
最近の不動産広告で、「5.2畳間」などと言う中途半端な表記が多いのはこういう理由だったんですね。
以上、不動産広告における、畳数表示の謎についてでした。
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