畳用語のご説明
畳用語のご説明。これを読むと「畳のホームページ」が見やすくなります。
- 文字で詳しく説明していますので見るのが疲れると思います。初めての方へページの用語解説でも十分ですので適当に流し読みして下さいね。
- ■ おそらく子供の頃から皆さんの足元にある畳ですが、畳という物がどういう物かはほとんど知られていないのが現状です。
- ■「畳なんか何でも良い」という方にはこのページは必要ありません。畳は[インテリアの一部]であり、[直接体に触れる敷物]でもあります。
- ■「自分のライフスタイルにあった畳を選びたい」という方はどうぞ畳を購入する時だけでも、このページで畳の用語をお調べ下さい。
畳の構造と用語
畳とは?
- 畳は主に下左画像の「①畳表」「②畳床」「③畳縁」で出来ています。
- 琉球畳などは「①畳表」と「②畳床」だけになります。
- 畳の厚みは大体15ミリから60ミリの間で55ミリくらいの物が主流です。
- 大きさは長手191センチ・短手95.5センチまでが通常サイズで、それより小さい分にはほぼ対応しています。
① 畳表
- ①は畳の表面になる部材で「畳表」と言います、ゴザと言われる部分でもあります。
- 通常の畳表は、縦に通っている糸に対して横に草を編みこむ事で織られています。参照写真①。
- 天然い草畳表のランクの一番簡単な分類の仕方は「たて糸」の種類の違いによる分け方になります。
- たて糸の種類は「綿糸」と「麻糸」があります。この糸の強度によって詰め込めるい草の本数が変ります。
- 弱い糸だとい草を詰め込みすぎると耐え切れずに切れてしまうからです。
- ただ、たて糸の違いは分かりやすい違いなだけで、畳表にとって大事なポイントは複数ありますのでたて糸だけで考えると「たて糸が良ければの畳表が良い」と言う「勘違い」をしてしまいますのでお気をつけ下さい。
- 畳表に使われる「い草」についてもっと知りたいという方は国産畳表と中国産畳表の違いのページもご覧下さい。
- また、畳表には「天然い草畳表」以外の物もございます。
- 代表的な物は「健康和紙畳表」でい草には無い「日に焼けない」「摩擦に強くささくれが起きにくい」「カビ・虫が出にくい」等の機能が備わっています。
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② 畳床
- ②の畳床は畳の芯である台の部分の名称です。
- 畳の強度は畳床で決まりますし、畳のクッション性にも大きく関わっています。
- お客様にとっては目に見えない材料である畳床ですが、床材としてとても重要な畳材料です。
- 現在の住宅事情によって畳床には「厚み」「材質」「機能」等の違いで様々な種類が出来ています。
- 畳床には「断熱性能」「吸音性能」「クッション性能」などの機能が備わっていますが畳床の種類によって効果は異なります。
- 伝統的な昔ながらの畳では「稲わら畳床」が使われていました。
- 日本古来の床材で日本の風土に合っているはずですが、現代の急激な住環境の変化により「稲わら畳床」が適さないお家も増えてきました。
- しかも現在は稲作農家さんが稲わらを砕いて収穫してしまうので、供給される量が少なく高価な材料になっている現状もあります。
- 畳材料としては納まりの良さ・温かみ等の良い所もたくさんあります。ただ虫とカビのリスクは否定出来ません。
- 次に、「稲わら畳床」では無い畳床の事を「建材畳床」と言います。
- 建材畳床の代表的な材料が写真のダイケン畳床になります。
- 茶色の部分がインシュレーションボードと言って木質繊維を絡ませて固めた物で、水色の部分がポリスチレンフォームと言って丈夫な発砲スチロールになっています。
- 現代の住環境に合った畳床で「湿気」「虫」等に強い性質を持っています。
- 稲わら畳床に比べると料金的にも割安で、現在作られている畳のほとんどが建材畳床です。
- また色々な厚みがあり、畳の厚さが取れない和室などにも対応できるので普及した面もあります。
- 様々な素材を組み合わせて作れるため、「床暖房畳」などの新しいライフスタイルにも対応出来ます。
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③ 畳縁
- 畳縁とは③の部分に使われる「布状の畳材料」です。
- 畳表はい草が長手の方向に織り込まれているので畳縁のついている側には巻き込めない構造になっています。
- ややこしい言い方ですが、畳縁を外すとその下にあるい草は切りっぱなしになっています(そうせざるを得ません)。
- その切りっぱなしのい草を保護しているのが畳縁です。(琉球畳・縁無し畳ではい草を切りっぱなしにせずに曲げて横にまわしています、これをするには使える畳表が限られます。)
- 歴史的には貴族の階級で使える畳縁が決まっていたそうです。
- もともとは色柄の種類が少なかった畳縁も今は何百と言う種類が出来ています。(メーカーによってかなり重複していますが)
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